サイレント映画の中で

人との関係は相対的だ

 

鏡の前で支度をしたら


心は誰かに映しだせ

 

ここでの僕は


昼間は私になって


日が暮れて俺になる

 

いろんな人に好かれたいと思うが


許せないやつを思い出してる

 

伝えたいことが伝わらない


聞きたい声が届かない

 

言葉は直感を鈍らせる


視力は心を霞ませる

 

霧の中で


光のほうへ向かうのか


うごめく影から逃げるのか

 

本当はみんな思ってる


誰もがみんなを想ってる

 

いつか晴れたとき


サイレント映画の中で語りたい

 

道化師のパントマイムで


君の足を止めたなら

 

伝えたい


届けたい

 

君だけには 好かれたい