2018-09-20 パイナップルの涙 パイナップルの涙 賑やかな南国の 行き交う町の路面店 手書きのマジックで 値札がつけられ並んでる 手にした人の舌に湧いてくる酸味 期待したような甘み そんな果実になった そんな果実になるしかなかった 熱されたアスファルトのそばで 排気ガスを吸い込みながら 陽射しを裸で受けてきた 焼けた肌で 空ひとつ見上げないで それでも実をつけたんだ みんなが喜ぶフルーツをつけた つけるしかなかった 君は 与えることで疲れてしまって いつも無表情でうつむいて 長く伸びた影を踏まれないように歩く人 お願いだから 少しは僕たちを裏切ってくれないか