あした

あした

いってきますを伝えてきた

天空の城の玄関があった

ここは扉の次に扉があって

たどり着かない はてしない物語

上から覗いてみたい迷宮

雑誌のスクラップな記憶は

いつも僕を僕でいさせない

誰かの僕と 僕の僕が

いつも重なり合うことはない

転んで起きて歩き出す

誰もがそんな時代を通過してきたのだが

すり傷を恐れて走ることをしない

できれば仲間たちと共に

グーニーズのように冒険していたい

涙が心を洗っていく日もあれば

笑顔で不安を塗ってみることもある

少なくとも車内にはルールがあり

景色と乗客が心の旅を彩っていく

生きていれば毎日続く今日

人の一生は数えきれない今日

あしたはいつまでも訪れない

ようやくこのことに気がついた

毎朝経験をダウンロードして起きる

分かれ道に出会うたびに

つながっていくパーフェクトワールド

僕を連れていくパラレルロード

運命が決めていくという迷信の風を抜け

最後の景色に向かう谷をいけ

そして

いまを強く生きろ