宇宙が知らない景色

宇宙が知らない景色

朝のライトを浴びながら

制服の中学生が今日へ向かっている

チャイムの音符が流れてきそうな川沿いで

舗装されたあの子の横顔は何を考えているのか

家族であっても 親友であっても

実のところ 人にはそれが分からない

世界は自分とそれ以外

あの少年はエキストラ

あれは僕が見たい景色らしい

自分の景色しか自分には見えない

僕らには空の青さが分かるけど

宇宙がそれを見ることができないように

だから自分に定めると

そう決めたら雑音が消えていった

信じることは歩くこと

答え合わせはいまじゃない

いつか未来の引っ越し先で

空の住人が

すべてを教えてくれるその時まで