"味方するもの"

コンクリートのひび割れから
咲いたひとつの花

種子のパラシュートが
その隙間に降りたとき
迷わずつま先を土の中に入れた

風はその時間だけ止まり
発芽を応援したんだろう

朝露がひとしずく頭を撫でる
「もう大丈夫だよ」
そんな言葉を言われた気分


迷いがない
直感的な先手を神様は好む

立ち止まらず出した答えに
味方するなにかがいる

科学で説明できない質問の
宇宙の中での正解だ

つまりはロマンが大切なのさ
僕らの行く道