月のしずく

ブラインドの隙間から
星が覗いている

 

群青色の空
書き終えてない日記を
ゆっくりと閉じていく地平線

 

景色を飲み込んでいた霧が
朝と入れ替わっていく

 

濡れている道ばたは
月が落とした雫のようで
描けなかった自分に気付いてほしい

 

人は眠りの浅いときに
夢を見るものなのさ

 

たどり着いた場所を
スタート地点だと思えばいい

 

よく振り返ってみれば
追いかけてきてないものさ